「この世界の片隅に」のエンドクレジットは文字を追うな(追記あり)

「この世界の片隅に」を再び観に行きました。
細部までしっかり作られた映画って、何回繰り返して観ても良いですね。今回が2回めですが、最初に観たときと同じぐらい心が揺さぶられました。
と改めて観ると、最初には気がつかなかった発見がいくつかあるものですが、未見の方のためにひとつだけ申し上げるとしたら「エンドクレジット(とくにクラウドファンディングの出資者リスト)は文字を追うな」ということですかね。
たしかに出資者のなかには何人か見知った名前がありまして、それを見つけるという楽しみもあるのですが(実際最初に映画を観たときは名前の列を目で追いかけて、いくつかのお名前を見つけたものですけど)、それはもう映画のプログラムを購入して、帰ってからじっくり探せばよろしい。

それよりも、映し出されるイラストを見るほうが、はるかに有意義だったんですよね。
そうか! リンさんはあのときのあの!ーーと(たしか)原作マンガにも描かれていない縁が明らかになっておりまして、その設定がまた「この世界の片隅に」の世界観に相応しくて、何というか、妙にうれしくなったのでした。
そんなわけで、もう一回ぐらい観に行こうかな、と思います。できれば爆音上映会で観たいなあ。
追記:
上に書いたエピソード、原作マンガにもちゃんとあるというご指摘がありました。ありがとうございます。そして、ごめんなさい(Kindle版・下巻・108ページあたり)。
ちゃんと原作を読むと、このエピソードそのものが、すずさんの思い描く「物語」のようでもあります。原作マンガに比べて出番の少なかったリンさんですが、すずさんの心のなかでは大きな存在だったことが、ここでさり気なく描かれているということなのかも知れません。
まあ、どっちにせよ作品世界の魅力は変わらないですし、エンドタイトルの文字を読まなくていいということにも変わりはありません。
